名剣温泉 黒部渓谷(欅平駅) 露天風呂への行き方など 日本秘湯を守る会

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目次 contents
  1. 名剣温泉

名剣温泉

名剣温泉(めいけん-おんせん)は、富山県黒部市宇奈月町欅平にある温泉旅館で、黒部トロッコ列車の終点・欅平(けやきだいら)から、徒歩20分のところにある、黒部峡谷「秘境」の宿です。
名剣温泉への交通アクセス・行き方も掲載しつつ、秘境の日帰り温泉としてご紹介してみます。
黒部トロッコ鉄道に、宇奈月温泉駅から乗車して約80分、終点の「欅平」駅にて下車すると、そこは、まさに黒部峡谷の谷間でした。
その欅平駅から、名剣温泉までは15分~20分ほど歩いたところにあります。



まず欅平駅を出たら、道なりに、坂道を下って行きます。
すると、赤い橋「奥鐘橋」が見えますので、渡りますが、その先に名剣温泉があると言う事になります。
ほとんどの観光客は、この高さ34mの橋のあたりで引き返します。

奥鐘橋

橋を渡りきると、すぐに「ヘルメット」の貸し出しがありました。
この先は、落石などの危険があると言う事で、自己責任になります。
ほとんどの方はヘルメットしていませんでした。

名剣温泉への行き方

そして、道路を覆いかぶさるように「人喰岩」があります。
人を食べてしまいそうに見えるため、名付けられたようですが、その人喰岩のしたにある道路を歩いてドンドン進みます。
下記写真は修復工事が行われる前の状況です。
今では、より安全に通行できるよう、壁などが改善されています。

人喰岩

この道路は、砂防ダム工事などでトラックなども走行しますが、昼間であればほとんど出くわすことはないです。
途中、少し登り坂気味になっていますが、傾斜はそんなにきつくありませんので、問題ないです。
ただ、落石があるとキケンですので、ご注意願えますと幸いです。

名剣温泉への行き方

奥釣山トンネルはきちんとコンクリート製で、内部は照明もありましたので、怖くありませんが、普通車がギリギリ通行できる程度の大きさでした。
この日は、紅葉が良い時期でしたので、結構、歩いている方、多かったです。

名剣温泉への行き方

やがて、三角屋根の建物が見えてきますが、そこが名剣温泉旅館になります。
周りの景色を見ながらでしたので、あっと言う間に着いてしまったと言う感じです。

名剣温泉旅館

なお、温泉に入浴しなくても、旅館の食堂にて、コーヒーを頂いたり、そば・うどんなどの食事のランチを取ることも可能です。
欅平駅の2階にも、食券式のレストランがありますが、結構、操作に不慣れな外国人も多くて混雑気味ですので、そんなときは名剣温泉で昼食を取ると言うのも一考です。
訪問時には、ビールやコーヒーだけを飲んでいる方もおられました。



欅平駅から橋を渡って歩く林道も、階段部分と言えば、駅のホームと改札の間くらいですので、高齢者の方でも普通に歩けるようであれば、問題なく名剣温泉まで往復できます。

■温泉特徴(全体)

源泉名:黒薙温泉 (宇奈月温泉)
単純硫黄泉
成分総計4.02g/kg
pH8.15
源泉温度98.3℃
無色透明
加温なし・加水なし (温度調整時は一時加水)
循環なし・消毒なし
露天風呂あり
シャワーあり(流し放題型・水圧普通)
シャンプーはリンスINタイプ
食事提供あり(高い)



■温泉ソムリエよりの情報

更に奥地にある祖母谷温泉からの引き湯になっているのが名剣温泉です。
ここまで来たら、祖母谷温泉にも入浴したかったのですが、すでに冬季閉鎖(今期の営業終了)と言う事で、断念しました。

■施設

日帰り入浴する場合には、まず、名剣温泉の玄関を入って、左にある「受付」にて、入浴料を支払います。
タイルは持参したいところです。

名剣温泉 日帰り入浴

入浴料を支払うと、玄関外にある下駄箱に、靴を入れて、代わりに旅館のスリッパにて細い外通路を歩いて行きます。
とにかく「崖」にあると言う感じの秘湯になっています。
貴重品類は、フロントに預けて、引き換え札が渡されると言う感じです。

名剣温泉 日帰り入浴

途中にトイレなどの案内もあり、すぐに到着できます。
男女別に露天風呂は分かれており、脱衣所はカゴ式で8個程度となります。

名剣温泉 日帰り入浴

露天風呂の広さは、崖でスペースも十分ではないため、6名~8名程度の容量でした。
屋根もありますが、川の音も聞こえてワイルド感もあります。
露天風呂の様子(写真)は、私のポリシーとして、基本的には撮影していないたため、マナーを守る意味でも、ありませんこと、お詫び申し上げます。



露天風呂には、カランも2箇所だけありました。
しゃがんでお湯を体にかけて、ほこりなどを流してから入浴します。
下記の写真は、露天風呂から旅館建物に戻る際に撮影したものです。

名剣温泉 日帰り入浴

宿泊する場合には、旅館の建物内にある、内風呂(岩風呂)も利用できるようです。
客室数は11で、備え付けのアメニティー類は下記の通りです。
浴衣、タオル、バスタオル、ひげそり、ハミガキセット、ヘアバンド、 スリッパ、お茶セット、ドライヤー。
なお、スーツケースなど、大きなカバンで行くのは困難なところです。
泊まる場合には、リックサックなどに荷物をまとめて向かいましょう。
事前予約は電話のみとなります。
大きな川の流れの音が夜間もしますので、気になる方は、耳栓があると良いです。



■訪問時料金

黒部峡谷の場合、自然環境も厳しいところです。
冬期は積雪により「雪崩」が危険なこともあり、黒部渓谷鉄道が運休となるため、旅館も物資の輸送が困難で営業ができません。
そのため、黒部トロッコ列車が欅平まで動く、毎年5月頃~11月中旬が営業期間となります。
営業終了は、紅葉が終ったらになるようで、それから冬期の準備を行いますので、11月下旬のトロッコ列車が動いているギリギリまでは営業もできません。

名剣温泉の日帰り入浴は、午前10時~午後3時終了となります。

日帰り温泉としての訪問時の入浴料(消費税10%込)は下記の通りです。
大人770円
小学生520円?
幼児(2歳~5歳)320円?
※1回入浴式
タオル(記念タオル)300円

公式サイト

■アクセス

富山地方鉄道の宇奈月温泉駅からトロッコ列車で1時間20分、終点・欅平駅下車して徒歩20分です。
クルマで直接行くことはできません。



欅平駅や名剣温泉の付近は電気は来ており、携帯電話の電波も繋がりました。
欅平駅からの徒歩での往復と入浴(15分)の所要時間は、着替える時間も含めて、約1時間20分でした。
宇奈月温泉からトロッコ電車に乗車して、名剣温泉の日帰り入浴し、宇奈月に戻って来る場合の所要時間は、約4時間以上必要です。

詳しい場所は当方のオリジナル地図にてポイントしています。

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