箱根 大涌谷  温泉黒たまごを食べると寿命が延びる?

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 箱根・大涌谷は冠ケ岳の北中腹に広がる噴煙地帯だ。

 約3100年前、箱根火山の神山の斜面が爆発した神山爆裂火口の跡が大涌谷で、今でも大地から噴煙(蒸気)が立ち上り、付近は硫化水素臭(硫黄臭)が漂う。
 さらに約2900年前に小規模な火砕流も発生し、冠ヶ岳ができた。
 大涌谷は江戸時代まで「大地獄」と恐れられていたが、現在は箱根ロープウェイの車窓から噴煙を上げる地獄沢の光景を見ることができる。
 箱根温泉供給(株)が大涌谷から湧出する噴気を使用した造成温泉を強羅や仙石原などの一部旅館などに温泉供給している。

 大涌谷 本日の画像

お勧めの観光とお土産

 南西の岩場には閻魔台には無料の散策路があり、多くの観光客で賑わう。
 開門は8:30~17:00の間。展望が良い標高1050mと言う事もあって、天候がよければ富士山も望めるので、外国人観光客も多く見かける。
 硫黄の採取などは禁止。風向き次第では硫化水素が漂うので、肺など健康を害している方は注意が必要。
 散策路には途中少し階段もあるが、ゆっくり歩いて約10分程進むと、実際に火山の噴煙が上がっている様をすぐ近くで見学でき、その火山の地熱などを利用した「ゆで卵」が販売されている。
 約80度の温泉の池で60分ほどじっくりと玉子を茹でたあと、今度は蒸し釜にて約100度の蒸気で15分ほど蒸して製造している。
 このゆでたまごは、噴出す温泉に含まれる硫黄と鉄分が卵の殻に変色し、黒い卵になっているので「黒たまご」と呼ばれ、食べると寿命が延びるとうたっている。
 黒たまごは500円(6個入り)で、現地で食べると温かいものを頂ける。お土産にする場合は、夏季など暑い車の車内などに放置しないよう注意。
 またお土産としては大涌谷の硫黄泉から採取した箱根温泉供給(株)製の「大涌谷温泉湯の花」500円(約5回分)もおすすめだ! 
 観光に要する所要時間は有料駐車場から約30分。トイレは散策路入口のみやげ物店などに有。ベビーカーは途中階段がある為、ちっょと苦労するかも。アジアや欧米からの外国人観光客も多く、所々で写真撮影のため歩きにくい部分もある。標高は約1050mで仙石原方面の眺めも良い。
 駐車場近辺にレストランとおみやげ物店が点在する。お弁当を広げて食べるように広場はない。



詳細アクセス

 自動車の場合は、地図にある大涌谷の(財)神奈川県公園協会が運営する有料駐車場(普通車1回520円)を利用。営業は8:00~17:00で約146台。道路などには駐車できない。行楽シーズンの土日は駐車場待ちの車が連なる。
 標高1000mを超える高所である為、冬季はスタッドレスタイヤやチェーンが必要なのは言うまでもない。
 電車の場合は、強羅まで箱根登山鉄道で行き、強羅から早雲山まではケーブルカー、早雲山から大涌谷までは箱根ロープウェイを利用。大涌谷の駅を降りて、噴煙地までは徒歩10分程の散策となる。
 箱根湯本駅から乗換時間を考慮しないで約1時間。箱根を回るならお得な箱根フリーパスもある。バスの場合は小田原駅・箱根湯本駅から伊豆箱根バスを利用。箱根湯本駅から通常で約35分。

 箱根は行楽シーズンの土日祝はとにかく混雑する。ケーブルカーに乗るのに何十分も並んだり、宮の下周辺を中心に道路が大渋滞したりする。GWや秋の紅葉シーズンは、自動車なら御殿場から箱根に入ると良いだろう。電車・バスだとすべて回りきれないこともあるので、箱根フリーバスでとにかく朝早くから行くなど、特に宿泊する場合は、夕食提供時間に遅れないよう早めに出かけよう。
 ゆっくり観光したいのなら、とにかく平日がお勧めだ。